平成25年度 第98回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 177

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問 177  正答率 : 67.8%

 国家試験問題

国家試験問題
造粒法に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

1 破砕造粒法は、混合した粉末状の原料を圧縮成形した後、粉砕する方法なので、不定形の造粒物が得られる。
2 攪拌造粒法は、攪拌翼を高速回転させながら、結合剤溶液を噴霧して造粒する方法なので、重質で球形の造粒物が得られる。
3 噴霧乾燥造粒法は、熱風気流中に薬物と添加剤からなる溶液もしくは懸濁液を噴霧し、急速に乾燥する方法なので、球形の造粒物が得られる。
4 流動層造粒法は、熱風気流中に吹き上げた粉末に結合剤を噴霧して造粒する方法なので、流動層内で圧密化を受け、重質で球形の造粒物が得られる。
5 押し出し造粒法は、一定孔径のスクリーンから薬物と添加剤からなる混練物を押し出し、適当なサイズでカットして造粒する方法なので、円柱状の造粒物が得られる。

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問 177    

 e-REC解説

解答 4

造粒法とは、粉末状の原料に結合剤などを用いて粒状に製することを言う。造粒法にはいくつか種類があり、今回の設問では、破砕造粒法、撹拌造粒法、噴霧造粒法、流動層造粒法、押し出し造粒法に関して問われている。これらの造粒法のうち誤っている記述は、流動層造粒法である。流動層造粒法は、熱風気流中に吹き上げた粉末に結合剤を噴霧し造粒を行う方法である。噴霧された結合剤により、粉末同士が凝集し造粒物となる。吹き上げられた粉末が凝集するので、得られた造粒物の特徴は、軽質で不定形のものになる。圧密化は受けないため、重質のものが得られるわけではない。

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