平成27年度 第100回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 47

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問 47  正答率 : 82.2%

 国家試験問題

国家試験問題
体内動態が線形1−コンパートメントモデルに従う薬物において、全身クリアランスと分布容積がともに2倍に上昇すると、消失半減期はどうなるか。1つ選べ。

1 4倍になる。
2 2倍になる。
3 変化しない。
4 1/2倍になる。
5 1/4倍になる。

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問 47    

 e-REC解説

解答 3

線形1−コンパートメントモデルでは、全身クリアランスCLtotと分布容積Vdの関係は①式で表される。
CLtot=ke・Vd ……①  (ke:消失速度定数)
また、線形1−コンパートメントモデルでは、消失半減期t1/2は②式で表される。
スクリーンショット 2016-07-05 16.52.11.png


①式より、全身クリアランスと分布容積がともに2倍に上昇しても、消失速度定数keは変化しないことがわかる。
よって、②式より、線形1−コンパートメントモデルに従う薬物において、全身クリアランスと分布容積がともに2倍に上昇しても消失半減期t1/2は変化しないことがわかる。

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