平成24年度 第97回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 151

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問 151  正答率 : 55.8%

 国家試験問題

国家試験問題
細胞膜受容体の情報伝達系に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。

1 平滑筋のGsタンパク質共役型受容体が刺激されると、小胞体からのCa2+遊離が促進される。
2 心筋のGiタンパク質共役型受容体が刺激されると、Kの細胞外流出が抑制される。
3 血管内皮細胞のアセチルコリンM3受容体が刺激されると、Gqタンパク質を介して一酸化窒素合成酵素が阻害される。
4 腎臓のナトリウム利尿ペプチド受容体が刺激されると、チロシンキナーゼの活性化による自己リン酸化が起こる。
5 脊髄のグリシン受容体が刺激されると、Clの透過性が亢進する。

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問 151    

 e-REC解説

解答 5

1 誤
平滑筋のGsタンパク質共役型受容体が刺激されると、細胞内cAMP量の増加により筋小胞体へのCa2+取込みが増加することなどにより、平滑筋が弛緩する。

2 誤
心筋のGiタンパク質共役型受容体が刺激されると、Kの細胞外流出が亢進し、心筋細胞膜が過分極することで心機能が抑制される。

3 誤
血管内皮細胞のムスカリンM3受容体が刺激されると、Gqタンパク質を介して一酸化窒素(NO)合成酵素が活性化され、アルギニンからNO産生が亢進する。

4 誤
腎臓のナトリウム利尿ペプチド受容体が刺激されると、受容体内のグアニル酸シクラーゼが活性化され、cGMP産生が増大する。

5 正
脊髄のグリシン受容体が刺激されると、受容体内のClチャネルが開口し、Clの透過性が亢進し過分極が起こる。

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