平成24年度 第97回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 157

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問 157  正答率 : 59.5%

 国家試験問題

国家試験問題
不整脈治療薬の作用機序について正しいのはどれか。1つ選べ。

1 ニフェカラントは、心筋のNaチャネルを選択的に遮断するが、不応期に影響を与えない。
2 ベラパミルは、房室結節のKチャネルを選択的に遮断し、房室伝導速度を低下させる。
3 キニジンは、心筋のNaチャネルとKチャネルを遮断し、活動電位持続時間を短縮する。
4 ソタロールは、心筋のKチャネル遮断作用とβ受容体遮断作用を示す。
5 ベプリジルは、心筋のβ受容体遮断作用とCa2+チャネル遮断作用を示す。

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問 157    

 e-REC解説

解答 4

1 誤
ニフェカラントは、Ⅲ群抗不整脈薬であり、Kチャネルを遮断し、不応期を延長させる。

2 誤
ベラパミルは、Ⅳ群抗不整脈薬であり、Ca2+チャネル遮断作用を介して房室伝導速度を低下させることで抗不整脈作用を示す。

3 誤
キニジンは、NaチャネルとKチャネルの遮断作用を介して抗不整脈作用を示す。Ⅰa群抗不整脈薬であり、活動電位持続時間を延長する。

4 正
ソタロールは、Ⅲ群抗不整脈薬であり、Kチャネルを遮断し抗不整脈作用を示すほか、β受容体遮断作用も有する。

5 誤
ベプリジルは、Ⅳ群抗不整脈薬であり、Ca2+チャネル遮断作用を介して抗不整脈作用を示す。Naチャネル及びKチャネルの遮断作用も有するが、β受容体遮断作用はもたない。

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