平成24年度 第97回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 282,283

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問 282  正答率 : 79.6%
問 283  正答率 : 85.0%

 国家試験問題

国家試験問題
在宅患者訪問薬剤管理指導の際、患者の家族よりアスピリン腸溶錠100 mgを嚥下しにくいので粉砕して飲ませても良いかとの質問があった。

問282(実務)
回答内容として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。

1 家族が粉砕して服用させてください。
2 薬局に戻り粉砕し分包したものをお届けします。
3 粉砕せずにぬるま湯に溶かして服用させてください。
4 医師に処方変更を依頼します。
5 服用できないことを次回の診察時に医師に相談してください。


問283(薬剤)
この錠剤には以下の5つの添加剤が含まれる。腸溶性コーティング剤として使用されているのはどれか。1つ選べ。

1 カルメロース
2 トウモロコシデンプン
3 メタクリル酸コポリマー
4 マクロゴール6000
5 タルク

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問 282    
問 283    

 e-REC解説

問282 解答 4

アスピリン腸溶錠は、胃で溶解することによる胃粘膜障害を防止する目的で腸溶性コーティング剤皮が施されている。
1 誤
アスピリン腸溶錠を粉砕すると胃粘膜障害を起こしやすくなるため、粉砕することは適切ではない。

2 誤
解説1参照

3 誤
アスピリン腸溶錠をぬるま湯に溶かすと胃粘膜障害を起こしやすくなるため、ぬるま湯に溶かして服用することは適切ではない。

4 正
腸溶性錠を粉砕又はぬるま湯に溶かして服用させることはできないため、薬剤師が処方医に対して処方内容の変更を依頼する必要がある。

5 誤
解説4参照


問283 解答 3

1 誤
カルメロースは、崩壊剤や結合剤として用いられる。

2 誤
トウモロコシデンプンは、賦形剤や崩壊剤として用いられる。

3 正
メタクリル酸コポリマーは、腸溶性コーティング剤として用いられる。

4 誤
マクロゴール6000は、コーティング剤として用いられる。

5 誤
タルクは、賦形剤や滑沢剤として用いられる。

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