平成24年度 第97回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 29

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問 29  正答率 : 82.6%

 国家試験問題

国家試験問題
終板の持続的脱分極により骨格筋弛緩作用を示すのはどれか。1つ選べ。

1 パンクロニウム
2 ベクロニウム
3 ダントロレン
4 スキサメトニウム
5 A型ボツリヌス毒素

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問 29    

 e-REC解説

解答 4

1 誤
パンクロニウムは、神経筋接合部のニコチンNM受容体を競合的に遮断し、筋弛緩作用を示す。

2 誤
ベクロニウムは、神経筋接合部のニコチンNM受容体を競合的に遮断し、筋弛緩作用を示す。

3 誤
ダントロレンは、筋小胞体のリアノジン受容体を遮断し、筋弛緩作用を示す。リアノジン受容体は、筋小胞体からのCa2+の放出に関与し、このCa2+によりアクチンとミオシンの滑り込み(筋収縮)が起こる。

4 正
スキサメトニウムは、脱分極型筋弛緩薬であり、神経筋接合部のニコチン性アセチルコリンNM受容体を介して、筋終板の持続的脱分極を引き起こすことで筋弛緩作用を示す。

5 誤
A型ボツリヌス毒素は、運動神経からのアセチルコリン遊離を抑制することで、筋弛緩作用を示す。眼瞼痙れんに用いられる。

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