平成24年度 第97回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 38

Pin Off  未ブックマーク   
問 38  正答率 : 78.9%

 国家試験問題

国家試験問題
ヒスタミンH1受容体遮断作用を持たないケミカルメディエーター遊離抑制薬はどれか。1つ選べ。

1 クロルフェニラミン
2 プロメタジン
3 クロモグリク酸
4 ジフェンヒドラミン
5 ケトチフェン

 解説動画作成を要望!

 解答を選択

問 38    

 e-REC解説

解答 3

1 誤
クロルフェニラミンは、第一世代抗ヒスタミン薬であり、ヒスタミンH1受容体を遮断することにより、ヒスタミンによる炎症やくしゃみを抑制する。

2 誤
プロメタジンは、ヒスタミンH1受容体を遮断するため、アレルギー疾患の治療に用いられるほか、抗コリン作用も有するため薬剤性パーキンソン症候群などに用いられる。

3 正
クロモグリク酸は、ケミカルメディエーター遊離抑制薬であり、ヒスタミンなどの遊離を抑制するが、ヒスタミンH1受容体遮断作用は持たない。

4 誤
ジフェンヒドラミンは、第一世代抗ヒスタミン薬であり、ヒスタミンH1受容体を遮断するとともに、強い中枢抑制作用を示すため動揺病(乗り物酔い)の治療に用いられる。

5 誤
ケトチフェンは、ヒスタミンH1受容体遮断作用とケミカルメディエーター遊離抑制作用を併せもつため、抗アレルギー薬として用いられる。

 Myメモ - 0 / 1,000

e-REC 過去問解説システム上の [ 解説 ] , [ 解説動画 ] に掲載されている画像・映像・文章など、無断で複製・利用・転載する事は一切禁止いたします