平成29年度 第102回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 14

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問 14  正答率 : 79.2%

 国家試験問題

国家試験問題
真菌に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。

1 ミトコンドリアをもたない。
2 エルゴステロールを含む細胞膜をもつ。
3 葉緑体をもつ。
4 細胞壁をもたない。
5 原核生物に分類される。

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問 14    

 e-REC解説

解答 2

細胞からできている生物は、その細胞構造の違いによって原核細胞を有する原核生物と真核細胞を有する真核生物に分類され、真菌は真核生物に分類される。
以下、原核生物と真核生物の違いを示す。
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1 誤
真菌は真核生物に分類され、ミトコンドリアや小胞体などの細胞内小器官(オルガネラ)をもつが、細菌などの原核生物は、細胞内小器官をもたない。

2 正
前記参照

3 誤
一般に、真菌は細胞内に葉緑体をもたない。なお、葉緑体は、光合成を行う植物などの細胞内に存在する。

4 誤
真菌は、グルカンなどを構成成分とする細胞壁をもつ。なお、細菌は一般にペプチドグリカンを主成分とする細胞壁をもつ。

5 誤
真菌は真核生物に分類され、染色体DNAは核膜に含まれた核内に存在する。なお、細菌などは原核生物に分類され、核膜をもたないため、染色体DNAは核様体として細胞質に存在する。

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