平成29年度 第102回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 190

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問 190  正答率 : 76.0%

 国家試験問題

国家試験問題
EBMの実践において、臨床研究論文の批判的吟味を行う際の「外的妥当性」に該当するのはどれか。1つ選べ。

1 研究デザイン


2 被験者の割り付け方法


3 脱落者の取り扱い方法


4 統計解析方法


5 眼前の患者への適用の可否

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問 190    

 e-REC解説

解答 5

EBM(Evidence-Based Medicine)は日本語に訳すと”根拠に基づく医療”であり、個々の患者の医療判断の決定に最善の根拠を良心的かつ明確に利用することである。このEBMの実践手順は以下の5段階のステップからなる。

step 1:疑問(問題)の定式化
step 2:情報収集
step 3:情報の批判的吟味
step 4:情報の患者への適用
step 5:step 1~step 4のフィードバック

また、このうち、step 3およびstep 4では、情報の吟味が必要となる。
まずstep 3で情報の批判的吟味を行う際は、その情報の元となった臨床研究の手法がそもそも正しかったかどうかを検討しなければならない。これを内的妥当性(研究内部の妥当性)の評価という。
次にstep 4でstep 2、step 3で得られた情報の元となった患者集団と,眼前の患者の背景がどれだけ似ているかを考慮し、適用の可否を検討しなければならない。これを外的妥当性(適用可能性)の評価という。

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