平成29年度 第102回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 140

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問 140  正答率 : 63.2%

 国家試験問題

国家試験問題
シックハウス症候群の原因物質として厚生労働省が定めた指針値があるのはどれか。2つ選べ。
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問 140    

 e-REC解説

解答 3、5

シックハウス症候群とは、建材等から発生する揮発性有機化合物(VOC)が原因となってめまい、頭痛、アレルギー症状などを引き起こす健康障害のことである。厚生労働省により、特定の物質に対して室内濃度指針値(ヒトがその濃度の空気を一生涯にわたって摂取しても、健康への有害な影響は受けないであろうと判断される値)が設定されている。

1 誤
ベンジルアルコールの構造であり、室内濃度指針値は設定されていない。なお、ベンジルアルコールは、塗膜剥離用溶剤、業務用の床ワックス除去溶剤などに使用される。

2 誤
ヘキサクロロシクロヘキサンの構造(HCH)であり、室内濃度指針値は設定されていない。なお、HCHは有機塩素系農薬として過去に使用されていたが、現在は使用禁止となっている。

3 正
ホルムアルデヒドの構造であり、室内濃度指針値が設定されている。なお、ホルムアルデヒドは、主に接着剤や防腐剤として使用される。

4 誤
二酸化窒素の構造であり、室内濃度指針値は設定されていない。なお、二酸化窒素は、環境基本法において、大気汚染に係る環境基準が設定されている。

5 正
パラジクロロベンゼンの構造であり、室内濃度指針値が設定されている。なお、パラジクロロベンゼンは、主に防虫剤や芳香剤として使用される。

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