平成29年度 第102回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 339

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問 339  正答率 : 89.3%

 国家試験問題

国家試験問題
後期高齢者で一人住まいの患者Aは、通院にヘルパーの介助が必要であった。最近、通院が困難になり、薬の服薬管理にも不安があるので、週1回の訪問薬剤管理指導の指示が処方医より出された。
薬剤師が行う訪問薬剤管理指導の内容として適切でないのはどれか。2つ選べ。

1 訪問前に、薬学的管理指導計画をたてる。
2 患者の状態から介護度を決定し、介護保険被保険者証に記載する。
3 患者の生活状態に応じた服薬支援(剤形変更、簡易懸濁法など)を医師に提案する。
4 バイタルサインのチェックを行うには、医師の許可が必要となる。
5 在宅訪問の結果について、必要な情報を医師やケアマネージャーなどに報告する。

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問 339    

 e-REC解説

解答 2、4

1 適切
薬剤師は、患者宅訪問前に処方医から提供された診療状況を示す文書に基づき、又は処方医と相談した上で、患者の心身の特性及び処方薬をふまえて、薬学的管理指導計画をたてる。

2 不適切
介護度は市町村に設置されている介護認定審査会で定められ、認定された旨を介護保険被保険者証に記載される。よって、薬剤師は介護度の決定を行わない。

3 適切
薬剤師は、個々の患者の生活状態に応じた服薬支援(剤形変更、簡易懸濁法など)を医師に提案する。

4 不適切
バイタルサインのチェックを行う際に、医師の許可は不要である。薬剤師は直接患者の身体に触れ、血圧、脈拍、呼吸、体温などのバイタルサインのチェックを行うことにより患者の状態を把握し、薬剤の効果や副作用発現の有無を確認する。

5 適切
在宅訪問の結果について、必要な情報を訪問指示を出した医師やケアマネージャーなどに報告する。

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