平成30年度 第103回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 41

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問 41  正答率 : 80.4%

 国家試験問題

国家試験問題
食事による胃内容排出速度の低下によって、吸収量が増大するのはどれか。1つ選べ。

1 アセトアミノフェン
2 エリスロマイシン
3 セファクロル
4 リファンピシン
5 リボフラビン

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問 41    

 e-REC解説

解答 5

胃内容排出速度(GER)とは、経口投与した薬物が胃から小腸へ排出される速度のことである。
消化管からの薬物吸収が、担体が関与する能動輸送で行われる場合は、食事により胃内容排出速度(GER)が低下することによって、トランスポーター(担体)を介した薬物の吸収量が増大する場合がある。選択肢の薬物のうち、リボフラビンは、小腸上部(十二指腸)に存在する担体によって吸収される薬物である。そのため、食事によりGER が低下しリボフラビンが胃から十二指腸に徐々に移行するようになることで、十二指腸に存在する担体の飽和が生じにくくなるため、空腹時などのGERが大きい場合と比べて吸収量が増大する。

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