平成30年度 第103回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 42

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問 42  正答率 : 92.2%

 国家試験問題

国家試験問題
親水性薬物の経皮吸収における最大の障壁はどれか。1つ選べ。

1 皮脂腺
2 真皮層
3 毛嚢
4 角質層
5 毛細血管

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問 42    

 e-REC解説

解答 4

薬物の経皮吸収経路は、角質層を透過する経路と、毛穴や毛嚢、皮脂腺などの付属器官を通る経路の2つに分けられる。一般に、付属器官経路からの吸収は速やかであるが、その有効表面積が全体の約0.1%程度であるため、薬物の大部分は、角質層を透過し、最終的に毛細血管やリンパ管などに吸収される。
角質層は、角化細胞で構成されており、細胞間はセラミドなどの脂質で満たされているため、脂質膜としての性質が大きい。そのため、親水性の高い薬物の皮膚透過性は低く、親水性薬物の経皮吸収における最大の障壁となるのは、角質層である。

皮膚の構造.png

出典:スタンダード薬学シリーズⅡ 6 医療薬学 薬の生体内運命

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