平成30年度 第103回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 22

Pin Off  未ブックマーク   
問 22  正答率 : 85.0%

 国家試験問題

国家試験問題
慢性毒性として、成人では貧血、小児では中枢神経障害が問題となるのはどれか。1つ選べ。

1 カドミウム
2 無機鉛
3 無機スズ
4 クロム
5 アルセノベタイン

 解説動画作成を要望!

 解答を選択

問 22    

 e-REC解説

解答 2

1 誤
カドミウムの慢性毒性として、腎障害によりカルシウムの再吸収が低下することで引き起こされる骨軟化症が知られている。

2 正
無機鉛の慢性毒性は、ヘムの合成に関与する酵素を阻害することで引き起こされ、成人では貧血、小児では中枢神経系が問題となっている。

3 誤
無機スズは、スズメッキされた缶詰から溶出することがあり、摂取することで下痢や嘔吐などを引き起こす。

4 誤
クロムには、6価クロムと3価クロムがある。6価クロムを吸入すると鼻中隔穿孔や肺がんなどを引き起こす。一方、3価クロムは多くの食品中に含有されている必須微量元素である。

5 誤
アルセノベタインは魚介類に含まれる有機ヒ素化合物であり、ヒトへの毒性は極めて低い。

 Myメモ - 0 / 1,000

e-REC 過去問解説システム上の [ 解説 ] , [ 解説動画 ] に掲載されている画像・映像・文章など、無断で複製・利用・転載する事は一切禁止いたします