平成30年度 第103回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 50

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問 50  正答率 : 65.0%

 国家試験問題

国家試験問題
腸溶性の高分子でないのはどれか。1つ選べ。

1 セラセフェート
2 メタクリル酸コポリマー
3 ヒドロキシプロピルセルロース
4 ヒプロメロースフタル酸エステル
5 ヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステル

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問 50    

 e-REC解説

解答 3

腸溶性の高分子とは、胃内(酸性条件)では溶解せず、腸内(中性〜塩基性条件)で溶解する高分子(一般に、酸性化合物)である。そのため、胃内における薬物の分解防止、薬物が胃壁に接触することによって生じる胃障害の防止、腸管に達するまでの薬物の希釈防止などを目的とする際に、医薬品の腸溶性コーティング剤として汎用される。主に、腸溶性コーティング剤に使用される高分子として、セラセフェート(酢酸フタル酸セルロース)、メタクリル酸コポリマー、ヒプロメロースフタル酸エステル、ヒプロメロース酢酸エステルコハク酸エステルなどがある。
ヒドロキシプロピルセルロースは、腸溶性高分子として用いられず、医薬品の製造過程において、結合剤や、賦形剤として用いられる。また、水を加えると粘り気のある液体となり、フィルム形性能が高いため胃溶性フィルムコーティング剤としても用いられる。

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