平成30年度 第103回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 55

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問 55  正答率 : 83.8%

 国家試験問題

国家試験問題
経口徐放性製剤の利点として適切なのはどれか。1つ選べ。

1 作用発現開始時間の短縮
2 肝初回通過効果の減少
3 最高血中濃度の増大
4 副作用発現頻度の低下
5 最小有効濃度の低下

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問 55    

 e-REC解説

解答 4

徐放性製剤は、投与回数の減少又は副作用の低減を図るなどの目的で、製剤からの有効成分の放出速度、放出時間、放出部位を調節した製剤である。
経口徐放性製剤の利点としては、速溶性の製剤と比較して、投与後の血中薬物濃度が平坦であるため、副作用の発現頻度が低いことや、長時間有効濃度を維持できるため、投与回数を減らすことが可能で、服薬コンプライアンスの向上に繋がることなどが挙げられる。
一方で、徐放化による欠点として、作用発現開始時間の延長、最高血中濃度の低下、吸収部位が限定された薬物及び初回通過効果の大きい薬物の吸収低下などがある。
なお、徐放化することによって最大・最小有効濃度(有効域)は変化しない。

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