平成30年度 第103回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 185

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問 185  正答率 : 68.1%

 国家試験問題

国家試験問題
てんかんとその治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 脳に器質的な損傷があるために起こる症候性てんかんと、脳に明確な障害がなく原因が特定できない特発性てんかんがある。
2 単純部分発作は意識消失を起こす。
3 欠神発作は、身体の一部が瞬間的に強く収縮する発作で、意識障害を認める。
4 てんかんの診断には、脳波検査よりもCTやMRIなどによる頭部画像検査が有用である。
5 原発性てんかん患者において抗てんかん薬を中止するには、2年間以上の発作消失が必要である。

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問 185    

 e-REC解説

解答 1、5

1 正
てんかんは、脳神経細胞の過剰な興奮により反復性の発作が起こる疾患であり、遺伝的要因が強く原因が特定できない特発性てんかんと、脳の器質的な損傷などが原因となる症候性てんかんがある。

2 誤
脳の一部分に限局して過剰興奮が起こる発作を部分発作といい、意識消失を起こさずけいれんのみを認める単純部分発作と、意識消失およびけいれんの両方を認める複雑部分発作に分類される。

3 誤
欠神発作は、数秒から数十秒の意識消失のみを認める発作であり、けいれんは認めない。なお、本選択肢はミオクロニー発作に関する文章である。

4 誤
てんかんの診断には、脳細胞の過剰な興奮を確認するための脳波検査が最も有用である。

5 正
原発性てんかんの治療において抗てんかん薬を中止するには、発作の再発防止などの観点から2年間以上の発作消失が必要である。

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