平成30年度 第103回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 187

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問 187  正答率 : 81.5%

 国家試験問題

国家試験問題
じん麻疹及び薬疹に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 じん麻疹は、主に血管透過性亢進により生じる。
2 じん麻疹の症状の1つに、血管性浮腫がある。
3 じん麻疹の多くは、そう痒感を伴わない。
4 中毒性表皮壊死症の早期に発熱はみられない。
5 Stevens−Johnson症候群の治療には、副腎皮質ステロイド薬の局所投与を行う。

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問 187    

 e-REC解説

解答 1、2

1 正
じん麻疹は、Ⅰ型アレルギー反応により肥満細胞(マスト細胞)や好塩基球よりヒスタミンなどが放出されることで、毛細血管拡張による紅斑、血管透過性亢進による浮腫、末梢神経刺激によるそう痒感などを生じる疾患である。

2 正
解説1参照

3 誤
解説1参照

4 誤
中毒性表皮壊死症(TEN)やStevens−Johnson症候群(SJS)は、医薬品などが原因で、早期から発熱、目の充血などが起こり、進行とともに広範囲な表皮の壊死性障害による紅斑・びらん・水泡・剥離などを認める。なお、この表皮の炎症が体表面積の10%以上のものをTEN、10%未満のものをSJSという。

5 誤
SJSの治療としては、まずは原因薬物の中止および副腎皮質ステロイド性薬の全身投与を行う。なおステロイド無効例では、ヒト免疫グロブリン製剤の静注や血漿交換療法などを行う。

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