平成30年度 第103回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 129

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問 129  正答率 : 74.8%

 国家試験問題

国家試験問題
我が国における性感染症に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 新規HIV感染者の大半は男性であり、異性との性的接触によるものが最も多い。
2 2010年以降、性器クラミジア感染症の患者数は、性感染症の中で淋菌感染症に次いで多い。
3 2010年以降、梅毒の患者数が増加しているが、その治療には抗ウイルス薬ラミブジンが有効である。
4 B型肝炎ウイルスはキャリアとの性行為により感染するため、その予防にはコンドームの使用が有効である。
5 HIV感染症及び梅毒は、いずれも5類感染症の中で全数把握が必要な感染症である。

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問 129    

 e-REC解説

解答 4、5

1 誤
新規HIV感染者の大半は男性であり、同性との性的接触によるものが最も多い。

2 誤
2010年以降、性器クラミジア感染症の患者数は、性感染症の中で最も多い。代表的な性感染症と感染症の区分、年間報告数を以下に示す。
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3 誤
2010年以降、梅毒の患者数が急激に増加している。梅毒の病原体は細菌であるため、ペニシリン、テトラサイクリン、エリスロマイシンなどの抗菌薬が治療に用いられる。

4 正
B型肝炎ウイルスは、ヒトの血液や体液を介して感染するため、針刺し事故、母子感染、性行為などによって感染する。よって、B型肝炎ウイルスの感染予防において、性行為をする際のコンドームの使用は有効である。

5 正
1〜5類感染症は、感染症発生動向調査に基づき、全数把握(すべての医療機関で届出)もしくは定点把握(指定された医療機関で届出)または両方に分類される。1〜5類感染症の届出基準を以下に示す。
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