平成30年度 第103回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 133

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問 133  正答率 : 42.4%

 国家試験問題

国家試験問題
アセチルコリンエステラーゼ阻害作用を示す農薬として、我が国で用いられているのはどれか。2つ選べ。
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問 133    

 e-REC解説

解答 2、5

1 誤
PCP(ペンタクロロフェノール)の構造である。PCPは、有機塩素系除草剤で、生体組織中の酸化的リン酸化を阻害し、ヒトでは皮膚障害や肝障害を引き起こす。現在は化審法で第一種特定化学物質に指定されており、我が国で使用が禁止されている。

2 正
BPMC(フェノブカルブ)の構造である。BPMCは、アセチルコリンエステラーゼ阻害作用を示すカルバメート系農薬として、我が国で用いられている。

3 誤
サリンの構造である。サリンは、アセチルコリンエステラーゼ阻害作用を示すが、ヒトに対する毒性が強いため、農薬として用いられていない。

4 誤
グリホサートの構造である。グリホサートは含リンアミノ酸系除草剤として、我が国で農薬として用いられているが、アセチルコリンエステラーゼ阻害作用は示さない。なお、グリホサートは植物のクロロフィルやカロテノイドの生合成を阻害する作用を示す。

5 正
フェニトロチオンの構造である。フェニトロチオンは、アセチルコリンエステラーゼ阻害作用を示す有機リン系農薬として、我が国で用いられている。

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