平成30年度 第103回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 137

Pin Off  未ブックマーク   
問 137  正答率 : 74.5%

 国家試験問題

国家試験問題
水道原水の塩素要求量を求めるために、純水及び試料に同量の次亜塩素酸塩を添加し、暗所で一定時間放置後にジエチル-p-フェニレンジアミン(DPD)法によって残留塩素を比色定量したところ、表の結果が得られた。この結果から求められるこの水道原水の塩素消費量(mg/L)と塩素要求量(mg/L)として、最も適切な数値の組合せはどれか。1つ選べ。
スクリーンショット 2018-08-10 18.43.26.png

 解説動画作成を要望!

 解答を選択

問 137    

 e-REC解説

解答 2

塩素消費量は、水に塩素を注入し、はじめて残留塩素を認めるのに必要な塩素注入量(mg/L)である。また、塩素要求量は、水に塩素を注入し、はじめて遊離残留塩を認めるのに必要な塩素注入量(mg/L)である。
表の結果より、試料は、塩素注入量0.40 mg/Lのときは残留塩素0.00 mg/Lとなっているが、塩素注入量0.60 mg/Lのときに残留塩素0.15 mg/Lとなっている。よって、塩素消費量は0.40〜0.60 mg/Lの間であると推測される。また、試料は、塩素注入量1.00 mg/Lのときは遊離残留塩素0.00 mg/Lとなっているが、塩素注入量1.20 mg/Lのときに遊離残留塩素0.05 mg/Lとなっている。よって、塩素要求量は1.00〜1.20 mg/Lの間であると推測される。
上記より、選択肢2の塩素消費量0.45 mg/L、塩素要求量1.15 mg/Lが最も適切な数値の組合せである。

 Myメモ - 0 / 1,000

e-REC 過去問解説システム上の [ 解説 ] , [ 解説動画 ] に掲載されている画像・映像・文章など、無断で複製・利用・転載する事は一切禁止いたします