平成30年度 第103回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 178

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問 178  正答率 : 72.3%

 国家試験問題

国家試験問題
油相に水相を常温で撹拌しながら徐々に加え、o/w型のクリーム剤を調製したい。調製している溶液の粘度変化を表すグラフとして最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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問 178    

 e-REC解説

解答 4
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本問はo/w型乳剤性基剤である親水クリームの製法である。油に水を加えてw/o型の乳剤にし、さらに水を加えることによりクリーム剤全体が不安定化し、内相と外相が逆転する。この内相と外相が逆転する現象を転相といい、転相させることでo/w型の乳剤である親水クリームにするという製法である。
本問のグラフは、油に水を加えていくことで、引き続き内相である水を添加しているため、粘度が増大する。しかし、内相である水の容積が74.02%を超えると転相が起こりo/w型乳剤となる。この状態で水を添加し続けた場合、外相である水を添加し続けることになり、粘度が低下し希釈される。
したがって、溶液の粘度変化を表すグラフとして、最も適切なのはグラフ4である。

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