平成31年度 第104回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 5

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問 5  正答率 : 89.6%

 国家試験問題

国家試験問題
反射波を利用する画像診断法はどれか。1つ選べ。

1 X線CT
2 MRI
3 超音波診断法
4 陽電子放射断層撮影法(PET)
5 単一光子放射断層撮影法(SPECT)

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問 5    

 e-REC解説

解答 3

1 誤
X線CTは、人体に360°にわたってX線を色々な角度で照射し、人体組織のX線の透過率(吸収率)の違いを利用することで、身体の横断画像をコンピューターで画像化する検査法である。

2 誤
MRIは、強い磁界にさらされた生体内に含まれる水分子中の水素原子核(プロトン)の磁場中における磁気緩和時間の差を利用し、緩和時間の長短を白黒のコントラストで表し、画像化する検査法である。

3 正
超音波診断法は、超音波を人体に照射した際の臓器や組織の境界面での反射波をとらえて画像化する検査法である。

4 誤
陽電子放射断層撮影法(PET)は、ポジトロン(β線、陽電子)を放出する放射性同位元素(ポジトロン核種:11C、13N、15O、18Fなど)を用いて生体の断層像を影像する検査法である。放出されたβ線は体内に存在する電子と結合して消滅し、その際γ線を放出する。このγ線を消滅放射線といい、PETはこの消滅放射線を体外から同時計数装置により計測し画像化する。

5 誤
単一光子放射断層撮影法(SPECT)は、γ線を放出する核種(99mTcなど)で標識した医薬品を特定の臓器に集積させ、放出するγ線を測定し画像化する検査法である。

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