平成31年度 第104回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 37

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問 37  正答率 : 85.6%

 国家試験問題

国家試験問題
TNF-αに特異的に結合することで、TNF-αとその受容体の結合を阻害するのはどれか。1つ選べ。

1 インフリキシマブ
2 プレドニゾロン
3 トシリズマブ
4 アバタセプト
5 トファシチニブ

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問 37    

 e-REC解説

解答 1

1 正
インフリキシマブは、遺伝子組換え抗ヒトTNF-αモノクローナル抗体であり、腫瘍壊死因子α(TNF-α)と特異的に結合し、TNF-αの細胞膜受容体への結合を阻害する。

2 誤
プレドニゾロンは、合成糖質コルチコイド製剤であり、細胞質にある受容体と結合して核内へ移行することでmRNAの転写を促進し、抗炎症作用、抗アレルギー作用、免疫抑制作用などを示す。

3 誤
トシリズマブは、ヒト化抗ヒトインターロイキン-6(IL-6)受容体モノクローナル抗体であり、IL-6受容体に結合することでIL-6と受容体の結合を阻害する。

4 誤
アバタセプトは、抗原提示細胞膜のCD80/CD86に結合し、CD28を介した共シグナルを阻害することでT細胞の活性化を抑制する。

5 誤
トファシチニブは、ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬であり、シグナル伝達に関わるJAK1やJAK3を阻害し、ILなどの働きを抑制することでリンパ球の活性化、増殖及び機能発現を抑制する。

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