平成27年度 第100回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 97

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問 97  正答率 : 63.6%

 国家試験問題

国家試験問題
誘導結合プラズマ(ICP)発光分光分析法及び原子吸光光度法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 ICP発光分光分析法では、試料原子が基底状態から励起状態に遷移する際の発光を観測する。
2 ICP発光分光分析法では、高周波誘導結合法により得られたアルゴンプラズマ中に試料を導入する。
3 原子吸光光度法の光源には、中空陰極ランプが用いられる。
4 原子吸光光度法で測定する原子スペクトルは、連続スペクトルである。
5 原子吸光光度法において、銀イオンは冷蒸気方式により原子化される。

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問 97    

 e-REC解説

解答 2、3

1 誤
誘導結合プラズマ(ICP)発光分光分析法とは、高周波誘導結合法により得られたアルゴンプラズマを励起源又はイオン源として利用する元素分析法である。ICP発光分光分析法では、アルゴンプラズマ中に試料を噴霧導入し、高温の熱エネルギーによって励起された原子が基底状態に戻る際に発光する原子発光スペクトルの波長及び強度を測定し、元素の同定や定量分析を行う。

2 正
解説1参照

3 正
原子吸光光度法の光源には、中空陰極ランプや放電ランプが用いられる。

4 誤
原子吸光光度法で測定する原子スペクトルは、輝線スペクトルである。

5 誤
原子吸光光度法の原子化法である冷蒸気方式は、水銀の原子化に用いられている。

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