平成31年度 第104回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 181

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問 181  正答率 : 78.0%

 国家試験問題

国家試験問題
22歳男性、小児期よりインスリンの皮下注射を毎朝施行していた。就職して不規則な生活が続き、ある朝、倒れているのを発見され病院に搬送された。搬送時初見として、意識不鮮明で、呼びかけに応じなかった。血圧90/60 mmHg、呼吸数20 /分、脈拍110 /分、血糖値720 mg/dLであった。尿カテーテルを挿入し、尿検査を実施したところ、尿糖(+++)、タンパク(+)、ケトン体(+++)を認めた。搬送時に動脈血液ガス分析を施行した時のpHの値に最も近いと考えられるのはどれか。1つ選べ。

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問 181    

 e-REC解説

解答 4

小児期よりインスリンの皮下注射を毎朝施行していたが、最近不規則な生活が続いていること、尿検査で尿糖(+++)、ケトン体(+++)との検査値から、本患者は糖尿病ケトアシドーシス性昏睡をおこしていると考えられる。通常、体液のpHは7.35〜7.45程度であるため、患者の動脈血pHは7.35未満であると推測される。また、ヒトは一般的に体液pHが6.4以下になると生存不可能となる。よって、本患者の動脈血液ガス分析時のpHに最も近い値は7.1であると考えられる。

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