平成31年度 第104回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 92

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問 92  正答率 : 56.1%

 国家試験問題

国家試験問題
日本薬局方で確認試験が適用される対象医薬品、操作、及びその結果の組合せのうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
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問 92    

 e-REC解説

解答 1、2

1 正
フルオシノニドの構造である。本医薬品はフッ素原子を含有するため、規定に従って分解し、その溶液をクロム酸・硫酸試液に加えて加熱すると、生じたフッ化水素が試験管を腐食するため、液は試験管の内壁を一様にぬらさない。(フッ化物の定性反応)

2 正
アセタゾラミドの構造である。本医薬品は硫黄原子を含有するため、粒状の亜鉛及び薄めた塩酸を加えることで硫化水素(H2S)のガスが発生し、H2Sと潤した酢酸鉛(Ⅱ)紙が反応することで黒色の硫化鉛が生成され、試験紙は黒変する。

3 誤
イオタラム酸の構造である。本医薬品はヨウ素原子を含有するため、直火で加熱すると紫色のヨウ素ガスが発生する。

4 誤
デフェロキサミンメシル酸塩の構造である。本医薬品はヒドロキサム酸の構造を有するため、塩化鉄(Ⅲ)試液を加えると、濃赤色を呈する。
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5 誤
インドメタシンの構造である。本医薬品は塩素原子を含有するため、炎色反応試験(2)を行うと緑色を呈する。

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