平成28年度 第101回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 20

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問 20  正答率 : 95.9%

 国家試験問題

国家試験問題
食品衛生法に基づき、リンゴジュースについて基準値が定められているカビ毒はどれか。1つ選べ。

1 アフラトキシンB1
2 ステリグマトシスチン
3 オクラトキシンA
4 パツリン
5 エルゴタミン

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問 20    

 e-REC解説

解答 4

1 誤
アフラトキシンB1は、Aspergillus属が産生するマイコトキシンであり、CYPによりエポキシ化されて肝がんを引き起こす。リンゴジュースに対して基準値は設定されていない。

2 誤
ステリグマトシスチンは、Aspergillus属が産生するマイコトキシンであり、肝がんを引き起こす。リンゴジュースに対して基準値は設定されていない。

3 誤
オクラトキシンAは、Aspergillus属が産生するマイコトキシンであり、肝がんや腎がんを引き起こす。リンジュースに対して基準値は設定されていない。

4 正
パツリンは、Penicillium属が産生するマイコトキシンであり、神経障害を引き起こす。リンゴが汚染を受けやすいことから、リンゴ及びその加工品(リンゴジュース)に対して食品衛生法で残留基準値(0.05 ppm)が設定されている。

5 誤
エルゴタミンは、Claviceps属が産生するマイコトキシンであり、知覚障害を引き起こす。リンゴジュースに対して基準値は設定されていない。

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