令和02年度 第105回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 39

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問 39  正答率 : 89.8%

 国家試験問題

国家試験問題
RANKL(NF−κB活性化受容体リガンド)に特異的に結合し、破骨細胞による骨吸収を抑制するのはどれか。1つ選べ。

1 メナテトレノン
2 デノスマブ
3 エルカトニン
4 テリパラチド
5 エルデカルシトール

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問 39    

 e-REC解説

解答 2

1 誤
メナテトレノンは、ビタミンK2製剤であり、骨芽細胞に作用し、骨基質タンパク質であるオステオカルシンのグルタミン酸残基をカルボキシル化して、γ−カルボキシグルタミン酸残基を生成するとともに、骨形成を促進することにより骨代謝回転を高める。

2 正
デノスマブは、ヒト抗RANKL(NF−κB活性化受容体リガンド)モノクローナル抗体製剤であり、前駆細胞から破骨細胞への分化に関与するRANKLを特異的に阻害することで、破骨細胞の機能を低下させ骨吸収を抑制する。

3 誤
エルカトニンは、カルシトニン製剤であり、カルシトニン受容体に結合し破骨細胞の活性を抑制することで、骨吸収を抑制する。また、鎮痛作用を併せもつため、骨粗しょう症の疼痛も緩和する。

4 誤
テリパラチドは、副甲状腺ホルモン(パラトルモン)製剤であり、前駆細胞から骨芽細胞への分化促進作用、骨芽細胞のアポトーシス抑制作用により、骨芽細胞数を増加させ骨形成を促進する。

5 誤
エルデカルシトールは、活性型ビタミンD3製剤であり、ビタミンD受容体を刺激し、腸管からのCa2+吸収及び腎でのCa2+再吸収を促進することで、血中Ca2+濃度を上昇させる。

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