平成28年度 第101回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 34

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問 34  正答率 : 75.3%

 国家試験問題

国家試験問題
前立腺がん治療に用いるアンドロゲン受容体遮断薬はどれか。1つ選べ。

1 メテノロン
2 レトロゾール
3 テストステロン
4 クロミフェン
5 フルタミド

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問 34    

 e-REC解説

解答 5

1 誤
メテノロンはタンパク同化ステロイドであり、骨粗しょう症などの治療に用いられる。メテノロンは男性ホルモン製剤であるため、前立腺がんなどのアンドロゲン依存性悪性腫瘍およびその疑いのある患者には症状を悪化させるおそれがあるので禁忌である。

2 誤
レトロゾールはアロマターゼ阻害薬であり、閉経後乳がんの治療に用いられる。

3 誤
テストステロンは男性ホルモン製剤であり、男子性腺機能不全や造精機能障害による男子不妊症に用いられる。テストステロンは、前立腺がんなどのアンドロゲン依存性悪性腫瘍およびその疑いのある患者には症状を悪化させるおそれがあるので禁忌である。

4 誤
クロミフェンはエストロゲン受容体遮断薬であり、下垂体前葉からの性腺刺激ホルモン分泌を促進し排卵を誘発するため、排卵障害に基づく不妊症に用いられる。前立腺がんには用いられない。

5 正
フルタミドはアンドロゲン受容体遮断薬であり、男性ホルモン依存性の前立腺がんの治療に用いられる。

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