平成28年度 第101回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 35

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問 35  正答率 : 82.0%

 国家試験問題

国家試験問題
腎において尿酸の再吸収に関わる輸送体を阻害する痛風・高尿酸血症治療薬はどれか。1つ選べ。

1 ベンズブロマロン
2 ラスブリカーゼ
3 コルヒチン
4 フェブキソスタット
5 クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム配合製剤

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問 35    

 e-REC解説

解答 1

1 正
ベンズブロマロンは腎臓において尿酸の再吸収に関わる輸送体(尿酸トランスポーター)を阻害し、尿酸排泄を促進する。

2 誤
ラスブリカーゼは、尿酸分解酵素である尿酸オキシダーゼの遺伝子組換え体であり、尿酸をアラントインと過酸化水素に分解することで、血中尿酸値を低下させる。

3 誤
コルヒチンは微小管タンパク質であるチュブリンと結合して微小管の形成を阻害し、炎症部位への好中球の遊走を抑制する。尿酸排泄作用はない。

4 誤
フェブキソスタットは、選択的にキサンチンオキシダーゼを阻害することで、尿酸産生を抑制し、抗尿酸血症の治療を行う。なお、キサンチンオキシダーゼ阻害作用は、非競合的阻害様式である。

5 誤
クエン酸カリウム・クエン酸ナトリウム配合製剤は、TCA回路で代謝され、代謝産物である重炭酸塩によって尿のpHを上昇させ、痛風・高尿酸血症における酸性尿の改善を行う。

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