平成28年度 第101回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 38

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問 38  正答率 : 91.8%

 国家試験問題

国家試験問題
シクロオキシゲナーゼをアセチル化し、不可逆的に酵素活性を阻害する非ステロイド性抗炎症薬はどれか。1つ選べ。

1 アスピリン
2 ピロキシカム
3 エトドラク
4 ジクロフェナク
5 チアラミド

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問 38    

 e-REC解説

解答 1

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、酸性NSAIDsと塩基性NSAIDsに大別され、シクロオキシゲナーゼ(COX)に対する作用は酸性NSAIDsと塩基性NSAIDsで大きく異なる。酸性NSAIDsはCOXを阻害することで抗炎症作用を示すが、塩基性NSAIDsはCOX阻害作用が極めて弱く、その他の機序で抗炎症作用を示す。

1 正
アスピリンは酸性NSAIDsの一種であり、COXのセリン残基をアセチル化し、不可逆的に酵素活性を阻害する。

2 誤
ピロキシカムはオキシカム系の酸性NSAIDsであり、可逆的に酵素活性を阻害する。

3 誤
エトドラクは、アリール酢酸系の酸性NSAIDsであり、可逆的に酵素活性を阻害する。

4 誤
ジクロフェナクは、フェニル酢酸系の酸性NSAIDsであり、可逆的に酵素活性を阻害する。

5 誤
チアラミドは、塩基性非ステロイド性抗炎症薬である。

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