令和02年度 第105回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 171

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問 171  正答率 : 86.0%

 国家試験問題

国家試験問題
1〜5のうち、アセトアミノフェンによる肝毒性に関与し、エタノールにより誘導される酵素が関わる代謝過程はどれか。1つ選べ。
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問 171    

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解答 3

アセトアミノフェンは常用量服用した際は、生体内において硫酸抱合(代謝過程1)やグルクロン酸抱合(代謝過程2)を受けて排泄される。しかし、アセトアミノフェンを過量摂取すると一部CYP2E1(代謝過程3)により代謝され、N-アセチル-p-ベンゾキノンイミンを生成する。N-アセチル-p-ベンゾキノンイミンはグルタチオン抱合(代謝過程4)を受けて排泄されるが、グルタチオンが枯渇するとN-アセチル-p-ベンゾキノンイミンが生体高分子と結合(代謝過程5)し、肝毒性が現れる。したがってアセトアミノフェンの肝毒性に関与する代謝過程は3、5である。そして、エタノールにより誘導される酵素はCYP2E1であるため正答肢は代謝過程3である。
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