令和02年度 第105回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 152

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問 152  正答率 : 62.2%

 国家試験問題

国家試験問題
副交感神経系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 ピロカルピンは、アセチルコリンM3受容体を刺激して瞳孔散大筋を収縮させる。
2 アンベノニウムは、コリンエステラーゼを不可逆的に阻害して重症筋無力症を改善する。
3 チオトロピウムは、アセチルコリンM3受容体を遮断して気管支平滑筋を弛緩させる。
4 トロピカミドは、アセチルコリンM3受容体を刺激して毛様体筋を収縮させる。
5 オキシブチニンは、アセチルコリンM3受容体を遮断して排尿筋を弛緩させる。

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問 152    

 e-REC解説

解答 3、5

1 誤
ピロカルピンは、アセチルコリンM3受容体を刺激して、瞳孔括約筋を収縮し、縮瞳を引き起こす。

2 誤
アンベノニウムは、可逆的コリンエステラーゼ阻害薬であり、アセチルコリンの分解を抑制することで副交感神経機能を増強させると共に、コリン作動性神経である運動神経の機能も増強させる。その結果、アセチルコリンによる骨格筋収縮作用を増強させるため、重症筋無力症の治療に用いられる。

3 正
チオトロピウムは、抗コリン薬であり、アセチルコリンM3受容体を遮断して気管支平滑筋を弛緩させる。

4 誤
トロピカミドは、抗コリン薬であり、アセチルコリンM3受容体を遮断して毛様体筋を弛緩させる。

5 正
オキシブチニンは、抗コリン薬であり、アセチルコリンM3受容体遮断作用及び平滑筋直接作用により、排尿筋(膀胱平滑筋)を弛緩させる。

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