令和02年度 第105回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 131

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問 131  正答率 : 70.4%

 国家試験問題

国家試験問題
予防接種法に定める定期予防接種に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 B型肝炎の予防接種は、生後12ヶ月までの間に1回のみ接種する。
2 4種混合ワクチンであるDPT−IPVは、ジフテリア、百日咳、破傷風及びポリオ(急性灰白髄炎)の予防に用いられる。
3 2019年以降、風しんワクチン接種の公費助成の対象者を拡大したのは、近年の風しんの流行及び先天性風しん症候群の報告数の増加によるものである。
4 水痘の予防接種を受けた場合、日本脳炎の予防接種は翌日であれば受けることができる。
5 肺炎球菌感染症は、小児及び高齢者の個人予防を主な目的とするB類疾病に位置付けられている。

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問 131    

 e-REC解説

解答 2、3

1 誤
B型肝炎の定期予防接種は、1歳になるまでの間に3回接種する。

2 正
4種混合ワクチン(DPT−IPV)は、ジフテリアトキソイド、百日咳不活化ワクチン、破傷風トキソイド及びポリオ(急性灰白髄炎)不活化ワクチンを混合したものであり、ジフテリア、百日咳、破傷風及びポリオ(急性灰白髄炎)の予防に用いられる。

3 正
予防接種法において、「昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までの間に生まれた男性」が風しん定期接種対象者に追加され、風しんワクチンを接種した際に公費助成を受けることができるようになった。

4 誤
ワクチン接種後に別のワクチンを接種する場合、最初に接種したワクチンの種類により推奨される接種間隔が異なる(下表参照)。
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水痘の予防接種には生ワクチンを用いるため、水痘の予防接種を受けた場合、日本脳炎不活化ワクチンの予防接種を受ける際は、接種間隔を27日以上(4週間程度)あける必要がある。そのため、日本脳炎の予防接種は翌日に受けることができない。

5 誤
予防接種法に定める定期予防接種において、肺炎球菌感染症は、小児では集団予防を主な目的とするA類疾病に位置付けられ、高齢者では個人予防を主な目的とするB類疾病に位置付けられている。

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