平成28年度 第101回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 42

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問 42  正答率 : 75.6%

 国家試験問題

国家試験問題
薬物の乳汁移行性について正しい記述はどれか。1つ選べ。

1 乳汁は血漿に比べて塩基性であるため、弱塩基性薬物は乳汁中に移行しやすい。
2 乳汁は血漿に比べて塩基性であるため、弱酸性薬物は乳汁中に移行しやすい。
3 乳汁は血漿に比べて酸性であるため、弱塩基性薬物は乳汁中に移行しやすい。
4 乳汁は血漿に比べて酸性であるため、弱酸性薬物は乳汁中に移行しやすい。
5 乳汁と血漿のpHは同じであるため、薬物が弱酸性あるいは弱塩基性であることは、乳汁移行性に影響を及ぼさない。

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問 42    

 e-REC解説

解答 3

乳汁のpHは6.6〜6.8であり、血漿のpHは7.4であるため、乳汁は血漿に比べて酸性である。乳汁-血漿間の薬物移行は単純拡散で行われており、分子形の割合が大きい程、乳汁中へ移行しやすい。血漿中では弱塩基性薬物は弱酸性薬物より分子形の割合が大きくなるため、弱塩基性薬物は血漿中から乳汁中に移行しやすい。

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