令和02年度 第105回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 105

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問 105  正答率 : 50.7%

 国家試験問題

国家試験問題
一酸化窒素及び生体内における一酸化窒素の生成に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。

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1 アミノ酸AはL−グルタミンである。
2 一酸化窒素は2つの不対電子をもち、常磁性を示す。
3 一酸化窒素の窒素原子の酸化数は+1である。
4 一酸化窒素の酸素原子は酸素分子(O2)由来である。
5 化合物BはL−オルニチンである。

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問 105    

 e-REC解説

解答 4

生体内において一酸化窒素(NO)は、血管内皮細胞に存在する一酸化窒素合成酵素(NOS、NOシンターゼ)によりL−アルギニンの窒素原子と酸素分子(O2)から合成される。

スクリーンショット 2020-06-15 17.30.17.png

1 誤
アミノ酸AはL−アルギニンである。

2 誤
一酸化窒素のもつ不対電子の数は1つである。なお、一般的に不対電子を有する分子は常磁性を示すため、一酸化窒素は常磁性を示す。

スクリーンショット 2020-06-15 17.30.22.png

3 誤
一酸化窒素の窒素原子の酸化数は+2である。原子の酸化数を求める場合、水素原子を+1、酸素原子を-2として、分子の酸化数の総和が0となるように計算するため、NOの窒素原子の酸化数をXとすると、X+(-2)=0よりX=+2となる。

4 正
一酸化窒素の酸素原子は酸素分子(O2)由来である。

5 誤
化合物BはL−シトルリンである。なお、L−オルニチンは、尿素回路でアルギニンから尿素と共に生成される。

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