令和02年度 第105回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 314,315

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問 314  正答率 : 63.6%
問 315  正答率 : 97.7%

 国家試験問題

国家試験問題
40歳男性。自営業。アトピー性皮膚炎の治療のため、かかりつけの薬局を利用している。この度、市から通知された特定健康診査を受け、下記の検査結果を持って来局した。

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この検査結果を踏まえて、医師から禁煙を強く勧められたとのことであった。

問314(法規・制度・倫理)
この男性が受けた特定健康診査は、どの法律に基づくものか。1つ選べ。

1 介護保険法
2 健康増進法
3 国民健康保険法
4 高齢者の医療の確保に関する法律(高齢者医療確保法)
5 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)


問315(実務)
薬剤師が「禁煙をサポートしましょうか」と声をかけたところ、「禁煙は初めてだけどやってみます」と回答があった。この男性への薬剤師の対応として、適切でないのはどれか。1つ選べ。

1 禁煙開始日を決めるよう伝える。
2 タバコを吸いたくなったときの対策について一緒に考える。
3 定期的にフォローアップを行う。
4 タバコには離脱症状がないと伝える。
5 公的医療保険を使って禁煙外来での治療が受けられる場合があると伝える。

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問 314    
問 315    

 e-REC解説

問314 解答 4

特定健康診査は、メタボリックシンドロームに着目した健診であり、「高齢者の医療の確保に関する法律(選択肢4)」に基づき導入され各医療保険の保険者が40歳以上75歳未満の医療保険加入者を対象に実施する。また、特定健康診査の結果をもとに、生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善が必要な者をリスク別に階層化し、リスクに応じて「積極的指導」や「動機付け支援」などの特定保健指導を実施する。


問315 解答 4

1 適切
本患者に「禁煙開始日を決めるよう伝える」ことは薬剤師の対応として適切である。

2 適切
本患者に「タバコを吸いたくなったときの対策について一緒に考える」ことは薬剤師の対応として適切である。

3 適切
本患者に「定期的にフォローアップを行う」ことは薬剤師の対応として適切である。

4 不適切
タバコに含まれるニコチンは、イライラ、眠気、頭痛などなどの離脱症状を引き起こすことがあり、そのため、本患者にニコチン離脱症状の対策などのフォローをすることが薬剤師の対応として適切である。

5 適切
以下の条件を満たすことにより、医療保険による禁煙外来での治療を受けることができる。

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