令和03年度 第106回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 162

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問 162  正答率 : 47.8%

 国家試験問題

国家試験問題
抗血栓薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 ダルテパリンは、アンチトロンビンと複合体を形成して第Ⅹa因子よりもトロンビンを強く阻害する。
2 アルガトロバンは、アンチトロンビン非依存的にトロンビンのセリンプロテアーゼ活性を可逆的に阻害する。
3 ウロキナーゼは、フィブリンに対する親和性が高く、血栓上でプラスミノーゲンをプラスミンに変換する。
4 トロンボモデュリン アルファは、プロトロンビンに結合してプロテインCを活性化する。
5 チカグレロルは、ADP結合部位とは異なる部位に結合してADP P2Y12受容体を選択的かつ可逆的に遮断する。

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問 162    

 e-REC解説

解答 2、5

1 誤
ダルテパリンは、アンチトロンビンと複合体を形成してトロンビンよりも第Ⅹa因子を強く阻害する。

2 正
アルガトロバンは、アンチトロンビン非依存的にトロンビンの活性部位に結合し、トロンビンを直接阻害することで、トロンビンのセリンプロテアーゼ活性を可逆的に阻害する。

3 誤
ウロキナーゼは、フィブリンに対する親和性が低く、血栓上だけでなく血漿中のプラスミノーゲンもプラスミンに変換する。なお、フィブリンに対する親和性が高く、血栓上でプラスミノーゲンをプラスミンに変換する薬物は、アルテプラーゼ、モンテプラーゼである。

4 誤
トロンボモデュリン アルファは、トロンビンに結合してトロンビンによるプロテインCの活性化を促進する。

5 正
チカグレロルは、ADP P2Y12受容体のADP結合部位とは異なる部位に結合し、ADP P2Y12受容体を選択的かつ可逆的に遮断する。

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