平成28年度 第101回 薬剤師国家試験問題
必須問題 - 問 70

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問 70  正答率 : 86.5%

 国家試験問題

国家試験問題
重症肝硬変がもたらす薬物動態学的影響として、正しいのはどれか。1つ選べ。

1 肝細胞への酸素供給の増加
2 肝細胞への薬物取り込みの増加
3 酸性薬物の血漿中非結合形分率の増大
4 肝血流量の増加
5 CYP2C19の活性亢進

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問 70    

 e-REC解説

解答 3

肝硬変は、あらゆる慢性進行性肝疾患の終末像であり、肝組織の高度な繊維化や肝小葉構造の破壊(偽小葉の形成)により、肝臓が硬く小さくなる。
その結果、重症肝硬変時には、肝血流量減少による肝細胞への酸素供給の低下、薬物取り込みの減少が起こる。また、肝細胞でのアルブミン合成低下により、アルブミンと結合する酸性薬物が低下するとともに非結合形分率の増大が起こる。さらに、肝臓の代謝機能低下により、CYP2C19などの薬物代謝酵素の活性が低下する。

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