令和03年度 第106回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 326

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問 326  正答率 : 48.1%

 国家試験問題

国家試験問題
次の薬物とその薬物が用いられる疾患又は治療の組合せのうち、用量調節に際して血中濃度を測定することが推奨されているのはどれか。2つ選べ。

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問 326    

 e-REC解説

解答 2、4

1 誤
メトトレキサートを関節リウマチに用いる場合、血中濃度を測定することは不要とされている。
なお、メトトレキサートを悪性腫瘍に用いる場合は、重篤な副作用の発現防止のため、血中濃度を測定することが推奨されている。

2 正
炭酸リチウムを双極性障害に用いる場合、過量投与による中毒を起こすことがあるため、血中濃度を測定することが推奨されている。

3 誤
バンコマイシンをクロストリジウム・ディフィシル腸炎に用いる場合、血中濃度を測定することは不要とされている。これは、水溶性が高いバンコマイシンを経口投与で用いるため、消化管からの吸収率が低いためである。
なお、バンコマイシンをMRSAなどの感染症に対して注射で用いる場合は、副作用の発現防止のため、血中濃度の測定が推奨されている。

4 正
エベロリムスを心臓移植に用いる場合、副作用の発現防止のため、血中濃度の測定が推奨されている。

5 誤
ダプトマイシンをMRSA菌血症に用いる場合、血中濃度を測定することは不要とされている。

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