令和04年度 第107回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 119

Pin Off  未ブックマーク   
問 119  正答率 : 63.5%

 国家試験問題

国家試験問題
細菌の細胞表面構造に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 グラム陽性細菌には、タイコ酸やリポタイコ酸が結合した厚いペプチドグリカン層が、細胞膜の内側に存在する。
2 グラム陰性細菌には、細胞膜(内膜)の外側に薄いペプチドグリカン層があり、さらにその外側には内毒素であるリポ多糖を含む外膜が存在する。
3 淋菌などナイセリア属菌には、ミコール酸と呼ばれる長鎖脂肪酸を多量に含んだ厚い脂質層が存在する。
4 マイコプラズマには、ペプチドグリカンや細胞膜が存在しない。
5 肺炎球菌には、多糖を主成分とする莢膜が存在する。

 解説動画作成を要望!

 解答を選択

問 119    

 e-REC解説

解答 2、5

1 誤
グラム陽性細菌には、タイコ酸やリポタイコ酸が結合した厚いペプチドグリカン層が、細胞膜の外側に存在する。

2 正
グラム陰性細菌には、細胞膜(内膜)の外側に薄いペプチドグリカン層があり、さらにその外側には内毒素であるリポ多糖を含む外膜が存在する。

3 誤
結核菌などのマイコバクテリウム属菌には、ミコール酸と呼ばれる長鎖脂肪酸を多量に含んだ厚い脂質層が存在するが、淋菌などのナイセリア属菌には存在しない。

4 誤
マイコプラズマには、ペプチドグリカンは存在しないが、細胞膜は存在する。

5 正
肺炎球菌には、多糖を主成分とする莢膜が存在し、病原性に関与している。

 Myメモ - 0 / 1,000

e-REC 過去問解説システム上の [ 解説 ] , [ 解説動画 ] に掲載されている画像・映像・文章など、無断で複製・利用・転載する事は一切禁止いたします