令和04年度 第107回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 154

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問 154  正答率 : 75.9%

 国家試験問題

国家試験問題
中枢性及び末梢性筋弛緩薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 エペリゾンは、γ−アミノ酪酸GABAB受容体を遮断して、脊髄における多シナプス反射を抑制する。
2 チザニジンは、アドレナリンα2受容体を刺激して、脊髄反射を抑制する。
3 ダントロレンは、神経筋接合部のアセチルコリンNM受容体を刺激して、持続的な脱分極を引き起こす。
4 ロクロニウムは、神経筋接合部のアセチルコリンNM受容体を競合的に遮断する。
5 A型ボツリヌス毒素は、筋小胞体のリアノジン受容体に作用して、Ca2+遊離を抑制する。

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問 154    

 e-REC解説

解答 2、4

1 誤
エペリゾンは、脊髄における単及び多シナプス反射を抑制すると共に、γ−運動神経の自発発射を減少させ、筋紡錘の感度を低下させることで、筋弛緩作用を示す中枢性筋弛緩薬である。

2 正
チザニジンは、中枢のアドレナリンα2受容体を刺激し、主に脊髄多シナプス反射を抑制することで、筋弛緩作用を示す中枢性筋弛緩薬である。

3 誤
ダントロレンは、筋小胞体のリアノジン受容体に作用して、Ca2+遊離を抑制することで筋弛緩作用を示す末梢性筋弛緩薬である。なお、神経筋接合部のアセチルコリンNM受容体を刺激して、持続的な脱分極を引き起こす薬物は、スキサメトニウムである。

4 正
ロクロニウムは、神経筋接合部のアセチルコリンNM受容体を競合的に遮断して、筋弛緩作用を示す末梢性筋弛緩薬である。

5 誤
A型ボツリヌス毒素は、運動神経からのアセチルコリン遊離を抑制することで、筋弛緩作用を示す末梢性筋弛緩薬である。

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