平成28年度 第101回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 96

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問 96  正答率 : 65.3%

 国家試験問題

国家試験問題
L-リシンは、2つのアミノ基と1つのカルボキシ基をもち、水溶液のpHにより4つの化学種が存在する。図に示したL-リシンの化学種が最も多く存在するpHに最も近い値はどれか。1つ選べ。ただし、L-リシンの3つのpKaはそれぞれpKa1=2.2、pKa2=9.0、pKa3=10.5とする。
スクリーンショット 2016-07-31 22.06.41.png


1 2.2
2 5.6
3 9.0
4 9.7
5 10.5

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問 96    

 e-REC解説

解答 4

L-リシンは、2つのアミノ基と1つのカルボキシ基をもち、水溶液のpHにより以下の4つの化学種①〜④が存在する。
スクリーンショット 2016-07-31 22.06.00.png

本設問では、③が最も存在するpHが問われており、そのpHはpKa2とpKa3の中間の値となる。
③が最も存在する:pH=(pKa2+pKa3)÷2=(9.0+10.5)÷2=9.75
なお、アミノ酸の正電荷と負電荷の量が等量存在するpHを等電点といい、③の状態のpHはL-リシンの等電点(L-リシンの等電点:9.75)に該当する。

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