令和04年度 第107回 薬剤師国家試験問題
一般 実践問題 - 問 340

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問 340  正答率 : 84.8%

 国家試験問題

国家試験問題
6月に健康サポート薬局の薬剤師が地域住民を対象に健康相談会を開催したところ、参加者から食中毒に関する質問が多く寄せられた。その質問に対して薬剤師は衛生管理を含めた助言を行った。その内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。

1 下痢が続いている間は、経口補水液の摂取を控えてください。
2 鮮度が落ちたサバ等の青魚を食べると、じん麻疹などのアレルギー症状がでるので注意してください。
3 サルモネラ菌による食中毒を予防するため、十分に加熱調理しましょう。
4 腸管出血性大腸菌O157は、食品を一度冷凍・自然解凍することで死滅させることができます。
5 特に夏季はノロウイルスが原因となる食中毒が多いので、貝類を食べるのは控えてください。

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問 340    

 e-REC解説

解答 2、3

1 誤
食中毒によって下痢が続くと、水分や電解質が失われ脱水症状を引き起こすことがある。そのため、下痢が続いている間は、電解質の吸収が良い経口補水液の摂取が推奨される。

2 正
サバ等のヒスチジンを多く含む青魚の鮮度が落ちると、腐敗が進みヒスタミン等の腐敗アミンを生成している可能性が高い。それを摂取してしまうと、じん麻疹等のアレルギー症状が現れるので、注意が必要である。

3 正
サルモネラ菌による食中毒は、加熱不十分な鶏卵や鶏肉の摂取で食中毒を起こすことがあるため、食中毒の予防として十分に加熱調理することは重要である。

4 誤
腸管出血性大腸菌O157を冷凍することにより死滅させることはできない。なお、75℃で1分以上の加熱により死滅するため、加熱用理では食中毒の予防が可能である。

5 誤
ノロウイルスによる食中毒は、牡蠣等の二枚貝が原因食品となりやすく、冬季に多いが、夏季ではほとんどみられない。

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