平成28年度 第101回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 153

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問 153  正答率 : 58.0%

 国家試験問題

国家試験問題
自律神経節遮断薬の効果として正しいのはどれか。2つ選べ。

1 血圧降下
2 頻脈
3 唾液分泌亢進
4 縮瞳
5 消化管運動亢進

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問 153    

 e-REC解説

解答 1、2

自律神経節に作用する薬物は、交感神経節及び副交感神経節のニコチン性アセチルコリンNN受容体に作用する薬物である。NN受容体は、交感神経節と副交感神経節の両方に存在するが、自律神経節作用薬は両方に作用するのではなく、各臓器において優位に支配している自律神経の神経節に作用する。交感神経が優位に働いている臓器は、血管と汗腺であり、その他の臓器(心臓、唾液腺、瞳孔、消化管、気管支など)は副交感神経が優位に働いている。

1 正
血管は交感神経優位であり、自律神経節遮断薬により交感神経節が遮断されることで、血管拡張による血圧降下が現れる。

2 正
心臓は副交感神経優位であり、自律神経節遮断薬により副交感神経節が遮断されることで、心機能亢進による頻脈が現れる。

3 誤
唾液腺は副交感神経優位であり、自律神経節遮断薬により副交感神経節が遮断されることで、唾液分泌の低下が現れる。

4 誤
瞳孔は副交感神経優位であり、自律神経節遮断薬により副交感神経節が遮断されることで、瞳孔括約筋弛緩による散瞳が現れる。

5 誤
消化管は副交感神経優位であり、自律神経節遮断薬により副交感神経節が遮断されることで、消化管運動の低下が現れる。

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