令和05年度 第108回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 175

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問 175  難易度 :

 国家試験問題

国家試験問題
25℃において、水0.1 Lに一定量の一価の弱電解質の薬物結晶を加えた。pHを変化させて溶解平衡に達したとき、pH5からpH8における溶液中の薬物の総濃度と分子形薬物濃度がグラフのようになった。以下の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
ただし、薬物の分子形とイオン形の溶解平衡時の濃度比はHenderson−Hasselbalchの式に従い、薬物の溶解やpH調整に伴う容積変化は無視できるものとする。

スクリーンショット 2023-06-06 12.00.43.png


1 用いた薬物は1.1 molである。
2 薬物は弱酸性化合物である。
3 薬物のpKaは5である。
4 pH7のとき、薬物の分子形濃度とイオン形濃度の比は1:10である。
5 pH8のとき、薬物の結晶が液中に存在する。

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問 175    

 e-REC解説

解答 2、4

各pHにおける溶解平衡時の溶解している薬物の総濃度、溶解している分子形薬物濃度、溶解しているイオン形薬物濃度、溶解していない薬物結晶の量及び模式図は下記の通りとなる。

スクリーンショット 2023-06-06 12.02.06.png


1 誤
左のグラフにおいて、pH7以上では薬物の総濃度が1.1 mol/Lであることから、用いた薬物が全て溶解した状態の濃度が1.1 mol/Lであることが読み取れる。水は0.1 Lであるため、用いた薬物は1.1 mol/L×0.1 L=0.11 molである。

2 正
本薬物は、pHの上昇(pH5からpH7)に伴い、溶解している薬物の総濃度が大きくなっているところから、pHの上昇に伴いイオン形が増える弱酸性化合物であると判断できる。

3 誤
pKaは、分子形薬物濃度とイオン形薬物濃度が等しくなったときのpHと一致する。pH=6のとき、溶解している分子形薬物濃度とイオン形薬物濃度が共に0.1 mol/Lで等しくなるため、本薬物のpKaは6であると判断できる。

4 正
pH7のとき、分子形薬物濃度は0.1 mol/L、イオン形薬物濃度は1 mol/Lであるため、薬物の分子形濃度とイオン形濃度の比は1:10である。

5 誤
pH8のとき、薬物の結晶は液中に存在しない。

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