令和05年度 第108回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 154

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問 154  正答率 : 73.2%

 国家試験問題

国家試験問題
抗てんかん薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 ガバペンチンは、γ−アミノ酪酸GABAA受容体に結合して、GABA作動性神経伝達を増強する。
2 ラモトリギンは、Kチャネルを遮断することで、神経細胞膜を脱分極させて、グルタミン酸などの興奮性神経伝達物質の遊離を抑制する。
3 ペランパネルは、シナプス後膜に存在するグルタミン酸AMPA受容体を遮断して、グルタミン酸による神経細胞の過剰興奮を抑制する。
4 カルバマゼピンは、電位依存性T型Ca2+チャネルを遮断して、神経細胞における活動電位の発生を抑制する。
5 レベチラセタムは、シナプス小胞タンパク質2A(SV2A)に結合して、神経伝達物質の遊離を抑制する。

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問 154    

 e-REC解説

解答 3、5

1 誤
ガバペンチンは、電位依存性Ca2+チャネルのα2δサブユニットに結合し、Ca2+の流入を抑制することで、興奮性神経伝達物質の遊離を抑制する。なお、本剤は脳内GABA量を増加させることで、GABA作動性神経伝達を増強する作用を併せもつ。

2 誤
ラモトリギンは、電位依存性Naチャネルを遮断することで、グルタミン酸などの興奮性神経伝達物質の遊離を抑制する。

3 正
ペランパネルは、シナプス後膜に存在するグルタミン酸AMPA受容体を選択的かつ非競合的に遮断することで、グルタミン酸による神経細胞の過剰興奮を抑制する。

4 誤
カルバマゼピンは、電位依存性Naチャネルを遮断し、神経細胞の過剰な興奮を抑制する。なお、電位依存性T型Ca2+チャネルを遮断する薬物としては、エトスクシミドなどがあげられる。

5 正

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