令和05年度 第108回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 152

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問 152  正答率 : 66.3%

 国家試験問題

国家試験問題
自律神経系に作用する薬物に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

1 シロドシンは、アドレナリンα1A受容体を遮断して、前立腺部の平滑筋収縮を抑制する。
2 エチレフリンは、アドレナリンβ1受容体を遮断して、心拍出量を減少させる。
3 リトドリンは、アドレナリンβ2受容体を刺激して、子宮平滑筋を弛緩させる。
4 グリコピロニウムは、アセチルコリンM3受容体を刺激して、気管支平滑筋を弛緩させる。
5 セビメリンは、アセチルコリンM3受容体を遮断して、唾液分泌を高める。

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問 152    

 e-REC解説

解答 1、3

1 正
シロドシンは、アドレナリンα1A受容体を遮断して、前立腺部の平滑筋収縮を抑制するため、前立腺肥大による排尿障害の治療に用いられる。

2 誤
エチレフリンは、アドレナリンα1受容体を刺激して血管平滑筋を収縮させるとともに、アドレナリンβ1受容体を刺激して心拍出量を増加させるため、低血圧の治療に用いられる。

3 正
リトドリンは、アドレナリンβ2受容体を刺激して、子宮平滑筋を弛緩させるため、切迫早産の治療に用いられる。

4 誤
グリコピロニウムは、アセチルコリンM3受容体を遮断して、気管支平滑筋を弛緩させるため、気管支喘息などの治療に用いられる。

5 誤
セビメリンは、アセチルコリンM3受容体を刺激して、唾液分泌を促進するため、シェーングレン症候群の対症療法に用いられる。

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