平成27年度 第100回 薬剤師国家試験問題
一般 理論問題 - 問 110

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問 110  正答率 : 35.4%

 国家試験問題

国家試験問題
構造式AとBで示されるタンニンに関する記述として正しいのはどれか。2つ選べ。
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1 化合物A及びBは、塩化鉄(Ⅲ)試液で呈色する。
2 化合物Aは、シキミ酸と酢酸-マロン酸の複合経路で生合成される。
3 化合物Aに含まれる糖は、D-マンノースである。
4 化合物Bは、加水分解型タンニンである。
5 化合物Bは、1-ブタノール中で塩酸と加熱すると赤色を呈する。

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問 110    

 e-REC解説

解答 1、5

化合物A:ゲラニイン(ゲンノショウコの主成分として知られている加水分解型タンニン)
化合物B:プロシアニジンC1(ケイヒの主成分として知られている縮合型タンニン)

1 正
構造中にフェノール性水酸基を有するタンニンは、フェノール性水酸基の呈色試薬である塩化鉄(Ⅲ)試液で呈色する。よって、化合物A及びBは、塩化鉄(Ⅲ)試液で呈色する。

2 誤
化合物Aは、シキミ酸経路により生合成される。なお、化合物Bは、シキミ酸と酢酸−マロン酸の複合経路で生合成される。

3 誤
化合物Aに含まれる糖は、D-グルコースである。

4 誤
化合物B(プロシアニジンC1)は、縮合型タンニンである。

5 正
縮合型タンニンである化合物B(プロシアニジンC1)を酸で処理すると、赤色の色素であるアントシアニジンを生成する。

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